精力が減退したりEDになる原因はいくつか考えられますが、毎日の食事も大きな影響を及ぼします。
精力を高めるためにはどのような食事をすればよいのかを詳しく見ていきましょう。
精力を減退させる食事
まずは精力を減退させてしまう恐れがある食事を紹介します。
ファストフード中心の食事
ファストフードを過剰摂取していると精力が減退すると言われています。ファストフードにはトランス脂肪酸が豊富に含まれていることが大きな要因です。
2010年にハーバード公衆衛生大学院で実施された調査では、精子のサンプルと食品摂取頻度調査からトランス脂肪酸をたくさん摂取している男性ほど精子の数や精液の量が少ないことが判明されました。
肉中心の食事
肉中心の食事も注意して下さい。お肉をたくさん食べることでスタミナが付くと言われていますが、実は精力を高めるためには逆効果になるのです。
お肉を食べた直後は元気になった気がしますが、肉を消化するためにはより多くのエネルギーが必要になって胃腸に負担をかけ、身体を疲れさせてしまうのです。
特に脂肪分が多いお肉の摂取は控えて下さい。肉の脂肪分を摂り過ぎると体内で脂肪分を十分に溶かすことができず、血液をドロドロにしてしまいます。
ペニスを勃起させるためには海綿体に大量の血液を流し込む必要があります。血液がドロドロしていることでスムーズに血液を流し込むことができずに勃起力が低下してしまうのです。
精力を高める食事
では、どのような食事(食べ物)が精力を高めるために有効なのでしょうか?
精力を高めるためのポイントは『滋養強壮』と『血液サラサラ』です。これらに効果のある食べ物を意識して摂取することが大切になります。
亜鉛
ますは亜鉛です。亜鉛は精子を生成する生殖機能を高めたり、ホルモンの合成などに貢献する成分です。多くの精力剤や栄養ドリンクなどにも含まれています。亜鉛が不足すると性欲が減退したり、前立腺障害になったり、疲れやすくなります。
亜鉛を豊富に含んでいる食べ物としては、牡蠣や海苔、アーモンド、牛肉の赤身、干しエビ、ココアなどです。
アルギニン
アルギニンは体内で一酸化窒素を生成する働きがあります。一酸化窒素は血管を拡張させる作用があるので、ペニスの海綿体に十分な血液を送ることができ、勃起力を高める効果が期待できます。
さらにアルギニンは成長ホルモンの分泌を促進させ、精液の約80%を占める成分ということで、精力を高めるにはもってこいの成分です。
アルギニンを豊富に含んでいる食べ物としては、大豆や高野豆腐、ゴマ、ナッツなどが挙げられます。
タウリン
タウリンには肝機能を高める効果だけでなく、心機能を増強する働きがあります。心機能の強化によって動脈硬化や高血圧、むくみなどに効果が期待できます。
血液の流れが改善されることによってペニスの海綿体に必要な血液を送り込むことが可能になり、勃起力アップが期待できます。
その他にもタウリンは亜鉛の消費を抑える働きがあるため、間接的に精力を高めることができます。
タコやイカ、ハマグリなどの魚介類、魚の血合いにタウリンが豊富に含まれています。
アリシン
アリシンはビタミンB1の効果を高めて糖質を分解する働きがある成分で、疲労回復やスタミナ向上の効果が期待できます。
また、血液凝固を遅らせて血液をサラサラにする効果もあるため、血流が改善されてペニスの海綿体にもスムーズに血液を送り込むことができることよって勃起力が高まります。
ニンニクやネギ、ニラ、タマネギ、ラッキョウなどにアリシンが豊富に含まれています。
適度な運動も取り入れよう
精力を高めるためには単に食事に気を付けるだけでなく、適度な運動も取り入れるようにしましょう。
過剰にストレスを抱えると性欲や精力が減退してしまいます。そこで適度に運動をすることで、ストレスを発散することができるのです。
また、運動をすることで男性ホルモンのテストステロンの分泌も促進されます。
ホルモン分泌を改善するためには基礎代謝を高めて自律神経を整える必要があり、中でも有酸素運動が効果的です。
運動不足が原因でEDを引き起こす恐れがあるので、日頃から十分に気を付けて下さい。