お酒を飲むことで性欲が高まったという経験をした方は結構多いと思います。その一方ではお酒を飲み過ぎてしまったばっかりに、肝心な時に下半身が役に立たなくて苦い思いをしたという方も存在します。
アルコールと性欲には一体どのような関係があるのでしょうか?今回はその辺りを詳しく見ていこうと思います。
アルコールの作用
アルコールのプラスの作用としては、性欲を高める効果やリラックス効果などが挙げられます。
性欲を高める効果
体内にアルコールを摂取することで脳内の快楽物質であるドーパミンが分泌されやすくなります。
このドーパミンの働きによって脳の視床下部が刺激されて男性ホルモンが活性化されて性欲が高まるのです。
その他にはアルコールの作用によって脳内の性欲を抑制する機能が上手く働かなくなることがあります。
アルコールは大脳新皮質の活動を低下させて抑制させる働きがあります。その結果、性欲などの本能や感情などを司る大脳辺縁系の活動が活発になることで性欲を抑えられなくなります。
世界的な科学雑誌『ネイチャー』に掲載されていた研究結果においても、アルコールを摂取すると男性女性問わず性欲が高まるということが分かっています。
リラックス効果
また、アルコールにはリラックス効果もあります。副交感神経を刺激して心身共にリラックスします。
男性の精力はメンタル面にも大きく影響されます。緊張しすぎてしまうと思ったように勃起し難くなる傾向があるのです。
つまりアルコールの力で心身の緊張を和らげてリラックスさせることで、スムーズに勃起することが可能になるのです。
飲み過ぎは逆効果
アルコールには性欲を高める作用やリラックス効果があるのですが、必要以上にお酒を飲み過ぎてしまうと逆に性欲が減退してしまいます。
あなたも今までの人生において、お酒を飲み過ぎた時には勃起し難くなったという経験をしたことがあると思います。
よくありがちなのは大事な女性と初めてセックスをすることになった際に緊張や不安を取り除くためにお酒を飲み過ぎてイザッ!という時に酔っ払いすぎてペニスが役に立たなくなってしまうケースです。(笑)
では、なぜアルコールを摂取し過ぎてしまうと性欲が減退してしまうのでしょうか?
その原因が興奮が抑制されてしまうためです。アルコールには中枢神経の働きを抑制する作用があります。
飲み過ぎで射精が上手くできなくなる
またお酒を飲み過ぎると射精が上手くできなくなるというデメリットも存在します。
アルコールを過剰に摂取すると、そのアルコールを分解するためにビタミンやミネラルなどの成分を大量に消費しなければいけません。
これらのビタミンB・Cや亜鉛(ミネラル)などは男性の生殖機能を高める働きを担っています。
ビタミンBは疲労回復や新陳代謝の働きを担う成分で精力を持続させるための役割もあります。
ビタミンCは亜鉛の吸収をサポートして抗酸化作用によって血管や肉体の健康を維持する働きがあります。
亜鉛は男性ホルモンのテストステロンの分泌量を活性化させて精子を作る働きを担っています。
これらの成分がアルコールの分解をするために使われてしまうため、思うように射精をすることができなくなるのです。
適度なアルコール量とは?
アルコールは性欲を高めてくる効果がある一方で、飲み過ぎてしまうと逆に性欲が減退して上手く勃起したり射精したりすることが困難になるということが分かりました。
そこで気になるのが「アルコールの適量とは一体どれくらいの量なのか?」という点です。
ある調査結果では、体重1kgあたり0.5ccのアルコールが性欲を高めるために最適な量だという結果が出ています。
例えば、体重が60kgの場合はビールなら750ml程度、日本酒なら270ml程度が目安です。
体重が80kgの場合はビールなら1,000ml程度、日本酒なら360ml程度となっています。
体重による多少の差はありますが、大体ビールの中ジョッキで2杯くらいが適量だとイメージしておいて下さい。
また、体質によってもアルコールの適用は異なります。お酒が強い方と弱い方が同じ量を飲んだとしても良い方は異なります。
まとめ
アルコールは性欲を高めたり、リラックス効果を得られたりするなどのメリットがあります。
その一方でお酒を飲み過ぎた場合は性欲を減退させたり射精が上手くできなくなるというデメリットがあります。
アルコールのメリットを上手に活用するためには適量を摂取することが大切です。アルコールの適量に関しては上記の項目で紹介しています。
また感覚的な目安としては、少し物足りないくらいのお酒で抑えておくようにしましょう。
やっぱり「お酒は飲んでも飲まれるな!」ですね^^